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2025年6月の日経平均株価

6月の日経平均株価は3カ月連続で上昇した。月間終値は前月末比2522円29銭(6.64%)高の4万0487円39銭と、2024年7月17日以来、約11カ月ぶりの水準まで上昇。月末終値として2024年3月以来、1年3カ月ぶりに4万円台を回復した。生成AI(人工知能)半導体の需要拡大期待を背景に米国でハイテク株が買われ、東京市場でも半導体関連銘柄が上昇をけん引した。

複数の米連邦準備理事会(FRB)高官による年内利下げを示唆する発言を受け、早期の利下げ観測が強まった点も一段の株高につながった。中旬に相場の重荷となっていた中東情勢や米関税政策をめぐる過度な懸念の後退も相場上昇の後押しとなった。

月初は円高の進行で輸出関連銘柄に売りが出た。国内の機関投資家のリバランス売りも下落圧力となり、3日には3万7446円81銭と月間の安値を付けた。高値と安値の差である月間値幅は3040円58銭だった。

日経アジア300インベスタブル指数(ドルベース)は27日に21年9月上旬以来の高値を付けた。米国のハイテク株高がアジアにも波及したほか、トランプ関税の影響を受けにくいインド株に資金が流入した。日経ESG-REIT指数と日経高利回りREIT指数は26日に、共に24年5月中旬以来の高値まで上昇した。企業のオフィス需要の拡大を背景に賃料の上昇期待が高まったうえ、米関税政策の影響を受けにくい点も追い風になった。

東京証券取引所プライム市場の6月の売買代金(立会市場ベース)は1日平均で4兆3566億円。前月比で6.19%減少したが、12カ月連続で4兆円を上回った。

世界主要8株価指数の6月の月間騰落率をみると、上昇率トップは日経平均だった。2~4位に米国の3指数が続いた。2位のナスダック総合株価指数と3位のS&P500種株価指数は30日に最高値を更新した。

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(2025年7月2日)