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2024年7月の日経平均株価

7月の日経平均株価は3カ月ぶりに下落した。終値は前月末比481円26銭(1.21%)安い3万9101円82銭だった。月前半は史上最高値を更新したものの、月後半は米ハイテク株安や日銀の利上げ観測により一転して急落する局面が目立った。外国為替市場で円高・ドル安が進んだ点も輸出株の重荷となった。東京証券取引所に上場する主要な半導体関連株で構成する日経半導体株指数は月間で10.97%下落した。

7月前半は米連邦準備理事会(FRB)の早期利下げへの期待を背景に、米国市場でハイテク株が上昇。東京市場でも半導体関連株が買われて日経平均が上昇し、11日には4万2224円02銭と終値で史上初めて4万2000円台を記録した。

しかし、その後の日経平均は急速に下落した。半導体を巡る米中対立激化への懸念や市場予想を下回る決算発表が目立ったのを受けて、米ハイテク株への売り圧力が強まったためだ。東京市場でも半導体関連銘柄などが売られる展開となり、25日には前日比1285円34銭安とおよそ8年ぶりの下げ幅を記録。翌26日には3万7667円41銭と3カ月ぶりの安値を付けた。

一方で6月末に定期入れ替えを実施した日経連続増配株指数は月間で1.90%上昇。日経累進高配当株指数も同3.18%上昇し、17日には過去最高値を更新した。国内主要企業の4〜6月期決算発表が相次ぐなか、業績改善に伴う増配期待や実際の増配発表を受けて買われた銘柄が多かった。日経平均高配当株50指数は4日に最高値を更新したものの、日経平均が月後半に急落した影響で月間ではわずかに下落した。

東京証券取引所プライム市場の売買代金(立会市場ベース)は1日平均で4兆3077億円。6月との比較では9%増えた。
世界の主要な8つの株価指数をみると、7月は下落と上昇が4つずつと拮抗した。米国市場ではハイテク株比率が高いナスダック総合株価指数が0.75%安となる一方、ダウ工業株30種平均は4.40%高となった。

202407.png(2024年8月2日)