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2024年12月の日経平均株価

12月の日経平均株価は2カ月ぶりに上昇した。終値は前月末比1686円51銭(4.41%)高の3万9894円54銭だった。米ハイテク株高を背景に半導体関連銘柄が買われたほか、外国為替市場での円安・ドル高進行を受け、自動車株や機械株などにも資金が流入した。

27日には4万281円16銭まで上昇し、7月19日以来およそ5カ月ぶりに心理的節目の4万円台を回復した。一方で中旬には米連邦準備理事会(FRB)の利下げペース鈍化観測を背景に米株相場が下落し、日経平均も20日まで6日続落する局面があった。

12月の終値ベースの安値は2日の3万8513円02銭で、この月の高値(27日)との差である月間値幅(1768円14銭)は2024年で4番目に小さかった。

JPX日経中小型株指数は27日に7月17日以来の高値を記録した。日経平均の上昇などを背景に個人投資家の心理が改善し、中小型株にも物色が向かった。一方、国内金利の先高観からREITを売る動きが続き、日経ESG-REIT指数と日経高利回りREIT指数は19日にそれぞれ2020年5月、同11月以来の安値をつけた。

東京証券取引所プライム市場の12月の売買代金(立会市場ベース)は1日平均で4兆414億円。前月比で10.68 %減少したものの、6カ月連続で4兆円を上回った。

世界主要8株価指数の12月の月間騰落率をみると、上昇率トップは日経平均で、2位に香港・ハンセン指数、4位に中国・上海総合指数が続いた。中国当局による追加の金融緩和策への期待などがアジアの株価指数の支えとなった。中旬に最高値を更新したドイツ株価指数(DAX)は3位だった。一方で米ダウ工業株30種平均など3指数が下落した。

2024年の日経平均は前年末比6430円37銭(19.21%)高となった。2年連続で上昇し、35年ぶりに年末終値の最高を更新した。年間を通じた高値は7月11日につけた4万2224円02銭、安値は8月5日の3万1458円42銭で、高値から安値までの値幅は10765円60銭と過去3番目の大きさだった。年前半は生成AI(人工知能)ブームに伴う半導体関連株の上昇や上場企業の資本効率改革を背景に大きく上げた。年後半は海外投資家が売りに転じた影響などで大きく下げる局面もあった一方、米景気の堅調さや日本の上場企業による自社株買いが相場の支えとなった。


202412.png(2025年1月8日)