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2017年4月の日経平均株価

4月の日経平均株価は月末終値が1万9196円74銭と前月末に比べ287円48銭(1.5%)上昇した。上昇は2カ月ぶり。北朝鮮情勢の緊迫化などで投資家心理が悪化し、中旬まで下落傾向が続いた。後半はフランス大統領選の第1回投票結果を受けて上昇に転じ、1万9000円台を回復した。同月の1営業日あたりの東証1部売買代金は2兆5469億円と「トランプラリー」が始まった2016年11月以来5カ月ぶりに増加に転じた。

米連邦準備理事会(FRB)が5日公表した3月の米連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨で保有資産の縮小に踏み切る考えを表明したことを受け、日米の株式市場で円高と株安が進み、6日の東京市場で日経平均は年初来安値まで下げた。その後、円安が進んだことでやや持ち直したが、米軍のアフガニスタン空爆や北朝鮮情勢など地政学リスクの高まりを受け、日経平均は14日まで4日続落し、年初来安値を更新した。

下旬から日経平均は上昇に転じた。23日の仏大統領選の第1回投票で中道系候補が優勢との結果を受け、欧州連合(EU)混乱回避を見越した動きが投資家に拡大。24日の東京市場は対ユーロで円安が進み、日経平均は大幅に上昇した。米株高や円高一服で投資家心理が改善し、25日の終値は約1カ月ぶりに1万9000円台を回復。大型連休を控えた国内投資家による手じまい売りも出る中、株価は堅調に推移した。

月間高値...1万9289円43銭(26日)
月間安値...1万8335円63銭(14日)

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(2017年5月2日更新)