19,118.99

2017年2月の日経平均株価

2月の日経平均株価は月末終値が1万9118円99銭と前月末に比べ77円65銭(0.4%)上昇した。上昇は2カ月ぶり。トランプ米政権による大型減税策への期待などから投資家心理が改善したが、心理的な節目の2万円を前に足踏みした。大型株に膠着感が強まる中、中小型株には買いが入り、日経ジャスダック平均株価はバブル経済が崩壊した直後の水準を回復し月末には3000円に迫った。

2日の外国為替市場で円相場が1ドル=112円台に上昇すると、自動車などの値がさ株売りが優勢になり、日経平均は終値で1万9000円を下回った。トランプ大統領が金融規制を見直す大統領令に署名し、3日の米国市場でダウ工業株30種平均が終値で2万ドルを回復。日本市場でも大手金融機関の収益改善につながるとの見方から、金融株が軒並み上昇した。

10日の終値は前日比471円高と今年2番目の上げ幅だった。9日にトランプ大統領が2、3週間以内に「税に関する驚くべき発表をする」と発言し米国の株式相場が上昇。日本でも円安・株高となり、13日には取引時間中として約5週間ぶりに1万9500円台を回復した。14日の東京市場は米連邦準備理事会(FRB)のイエレン議長の議会証言を前に買いを手控えるムードが強く東芝の決算発表延期も投資家心理を冷やしたが、日経ジャスダック平均は独自のビジネスモデルと技術を持つ企業がけん引して約25年ぶりの高値を付けた。

2月下旬の東京市場はトランプ大統領の28日の議会証言を控え、運用リスクの回避を目的とした持ち高調整の売りが膨らんだ。27日の日経平均は取引時間中として2週間半ぶりに1万9000円を下回った。

月間高値...1万9459円15銭(13日)
月間安値...1万8907円67銭(9日)

201702_225.png