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2017年1月の日経平均株価

1月の日経平均株価は月末終値が1万9041円34銭と前月末に比べ73円03銭(0.4%)下落した。下落は4カ月ぶり。米大統領に就任したドナルド・トランプ氏のツイッターや記者会見での発言に翻弄され、中旬以降は1万9000円を挟んだ値動きが続いた。

2017年最初の取引となった4日の東京市場は世界景気が拡大するとの期待から株式市場への資金流入が鮮明となり、日経平均は大発会として4年ぶりに上昇、終値は1万9594円と昨年来高値を更新した。しかし、その後は軟調な値動きが続き、10日まで3日続落。米ダウ工業株30種平均や原油先物相場が下落し、投資家心理が悪化した。

トランプ氏が米大統領選勝利後に初めて開いた11日(米国時間)の記者会見では大型減税やインフラ投資といった経済政策にほとんど言及せず、外国為替市場で円買い・ドル売りが加速し、輸出株を中心に下げが目立った。17日には英国のメイ首相が欧州連合(EU)からの強硬離脱を表明するとの警戒感から、終値が約1カ月半ぶりに1万9000円を下回った。

20日(米国時間)のトランプ大統領の就任演説を受け、翌週23日の東京市場では政策の先行き不透明感が一層高まり、円相場が1ドル=113円台前半に上昇して日経平均は反落した。31日の日経平均は前日比327円安で取引を終えた。下落幅は16年11月に「トランプ相場」が始まってから最大だった。難民の入国制限などトランプ大統領の政策が経済活動を停滞させることへの警戒感が強まった。

月間高値...1万9594円16銭(1日)
月間安値...1万8787円99銭(24日)

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