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2016年12月の日経平均株価

12月の日経平均株価は月末終値が1万9114円37銭と前月末に比べ805円89銭(4.4%)上昇した。上昇は3カ月連続。2017年1月に米大統領に就任するトランプ氏の政策への期待が11月に続いて相場を押し上げた。4日のイタリア国民投票の結果を受けて欧州連合(EU)再建を唱えてきたレンツィ首相が辞意を表明したが、欧米株式市場ではリスク回避の動きは限定的で東京市場でも日本株を買い戻す動きが活発化した。その後も先高観から運用リスクをとる動きが広がり、出遅れていた国内外の投資家の買いが入った。

12日には1年ぶりに終値で1万9000円台を回復した。石油輸出国機構(OPEC)とロシアなど非加盟の主要産油国が協調減産で合意したのを好感して原油価格が上昇。14日には米連邦準備理事会(FRB)が米連邦公開市場委員会(FOMC)で1年ぶりの利上げを決定して円安が加速。日本企業の輸出採算が改善するとの連想から、投資家心理が強気に傾いた。20日には日銀が金融政策の現状維持を発表し、取引時間中として約1年ぶりに1万9500円台を回復する場面もあった。月末は市場参加者が少ない中、大納会の30日まで3日続落したが、年間では80円66銭上昇し2012年から続く上昇記録を保った。

月間高値...1万9494円53銭(20日)
月間安値...1万8274円99銭(5日)

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