16,887.40

2016年8月の日経平均株価

 8月の日経平均株価は月末終値が1万6887円40銭と前月末に比べ318円13銭(1.9%)上昇した。上昇は2カ月連続。月初は外国為替相場が円高に振れたことで輸出関連企業を中心に業績下振れ懸念が広がり、4日の取引時間中には1万6000円を一時割り込んだ。その後、円相場が下落したことで12日には終値で1万6900円台を回復し、約2カ月半ぶりの高値を付けた。お盆を挟んだ薄商いの中、米連邦準備理事会(FRB)のイエレン議長の26日の講演を控えて軟調な展開が続いた。イエレン議長はジャクソンホール(米ワイオミング州)で開かれた国際経済シンポジウムで「追加利上げの条件が整ってきた」と発言。これを受けて円安・ドル高が進行し、月末にかけて主力の輸出関連銘柄など大型株が物色された。日銀が7月末に上場投資信託(ETF)の購入倍増を打ち出したことで、8月の株式市場は株価の下支え効果を見込む投資家が増え、全体的に底堅く推移した。

月間高値...1万6919円92銭(12日)
月間安値...1万6083円11銭(3日)

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