日経平均クイズ17

日経平均株価については、年初に催す大発会の日の騰落がその年の年間騰落と一致しやすいというアノマリー(経験則)が知られています。それでは、1990年から2015年までの26年間で、大発会とその年の騰落が一致したのは何回でしょう。

  1. a.12回
  2. b.15回
  3. c.18回
  4. d.21回

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a.12回

日経平均株価の算出が始まった1950年以降で見ると、大発会当日の騰落と年間騰落(前年末との比較)は66回の中で42回は一致しました。50年から日経平均が最高値をつけた89年までの40年間で30回も一致したことが大きく影響しています。このうち23回は日経平均が上昇し、戦後の日本経済が大きく成長する中で株価が順調に伸びたことがうかがえます。

一方、バブル経済の崩壊が始まった90年以降で見ると、一致したのは26回のうち12回と半分以下となっています。年間騰落も上げ下げの回数が拮抗し、方向性が見えにくい状況が続いています。

大発会の騰落が毎年注目されますが、近年の傾向を見る限り、年間を通じた株価動向との関連性は小さいと言えそうです。

(もっと知りたい)アノマリー

(2016年12月28日更新)