2017年の干支は酉(とり)。日経平均株価の算出が始まった1950年から2015年までの毎年の騰落率を干支別に集計した場合、酉年の勝率は次のうちいくつでしょう。
b.80%
日経平均株価の算出が始まった1950年から2015年までの66年間で年末の大納会の終値と前年末の終値を比較したところ、上昇したのは計42年、下落したのは計24年でした。酉年は上昇が4回、下落が1回(1957年)と80%の確率で上昇していました。これは申(さる)、戌(いぬ)、亥(い)と並び干支の中で最も高い確率です。ちなみに最も勝率が低いのは寅の(とら)年の17%(上昇が1回)でした。
バブル経済がピークに達した後の1990年以降でみると、酉年の勝率は100%(2勝0敗)となります。勝率100%は酉年と戌年だけです。一方、バブル経済以降では子(ねずみ)年と寅年だけが勝率0%(0勝2敗)でした。ちなみに酉年だった2005年の上昇率は40.2%、1993年は2.9%でした。
干支に関する格言は株式相場に関するアノマリーとして有名で、内容と騰落率が一致する傾向が強いことが知られています。例えば、「辰巳(たつみ)天井」との相場格言どおり、辰年は勝率が67%(4勝2敗)ながら年平均騰落率は28%と十二支の中で最も高く、酉年の騰落率15%を上回ります。「申酉(さるとり)騒ぐ」との相場格言にあるように、申年にあたる2016年は値動きの荒い年でした。酉年の2017年も騒がしい1年になるでしょうか。
(もっと知りたい)日経平均株価 ヒストリカルデータ
(2016年12月8日更新)