日経平均株価の構成銘柄(2017年3月末時点)で、除外された後に同じ名称で再び採用された銘柄はあるでしょうか。
a.同じ名称で再び採用された銘柄がある
2017年3月末時点で日経平均株価を構成する225銘柄の中には、過去にいったん除外された後、再び同じ名称で「復活」して現在に至る銘柄がいくつかあります。資生堂は1955年6月に除外されましたが、00年7月に採用されました。東宝は91年10月に除外され、06年10月に採用。高島屋は92年9月に除外となり、01年3月に採用されました。
珍しい事例としては、03年に三越が地方の子会社(名古屋三越など)と合併して新会社を設立したケースがあります。新会社の名称が旧社名と同じ「三越」だったので、「三越を除外し、代わりに三越を補充」となりました。別の会社なので株式コードは変わりました。
一方、除外された後に社名が変わってから構成銘柄に復活することはよくあります。98年12月に持ち株会社の設立が国内で解禁されると、いったん除外後に「グループ」「ホールディングス」などがついた名称で再び採用されるケースが00年以降に相次ぎました。
M&A(合併・買収)を経て復活したケースとしては、ニチロが00年4月に除外され、07年にマルハと持ち株会社を設立してマルハニチロホールディングスとなり、09年3月に採用された事例があります。14年に現在のマルハニチロになりました。
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日経平均株価銘柄変更履歴
(2017年3月31日更新)