ROE

自己資本利益率(Return On Equity)の略語で、企業が自己資本をどれだけ有効に使って利益をあげているかを示す指標です。すなわち、ROEの高い企業ほど資本効率が良い企業といえます。企業経営者にとっては株主に対する事業運営の結果を示す指標にもなります。ROEの計算式は以下の通りです。

ROE(%)=(当期純利益÷自己資本)×100

東証1部上場企業の2016年度のROEは平均8.7%と15年度(7.8%)と比べて上昇しました。最近は経営目標にROEを掲げる企業も増えています。ROEを改善するには、(1)売り上げの増加やコスト削減を通じて「分子」にあたる純利益を増やす方法と(2)自社株買いや増配などの株主還元を拡大して「分母」にあたる自己資本を抑える方法があります。

日本経済新聞社と日本取引所グループ(JPX)が14年1月から共同で運営する株価指数「JPX日経インデックス400」は銘柄選定の中核指標としてROEを採用。中小型株を対象に17年3月に算出が始まった「JPX日経中小型株指数」もROEを銘柄選定の際に用いています。

(2017年6月19日更新)