レバレッジ指数とは日々の値動き(騰落率)が対象指数の2倍になるように算出した指数のことです。一方、インバース指数は逆の値動き(マイナス1倍)、ダブルインバース指数は値動きがマイナス2倍となるように計算します。
例えば、日経平均レバレッジ・インデックス(日経レバレッジ指数)は以下の計算式で算出します。
当日の日経レバレッジ指数=前日の日経レバレッジ指数 ×{1+(当日の日経平均 ÷ 前日の日経平均-1)×2}
インバース指数だと太字部分が「×(-1)」、ダブルインバース指数は「×(-2)」となります。
相場が上昇すると考えた場合、日経平均株価のように市場全体の動きを表す指数に連動する上場投資信託(ETF)に投資するより、レバレッジ指数に連動するETFに投資をした方が高い収益を期待できます。ただ、予想に反して下落した場合は損失も大きくなるので、ハイリスク・ハイリターン型の投資商品と言えます。ダブルインバース指数に連動するETFに投資した場合、株価の下落局面では高い収益を得られる可能性がありますが、予想に反して上昇した場合に損失が大きくなるのはレバレッジ指数と同じです。
現在、日経平均を基にした日経レバレッジ指数、インバース指数、ダブルインバース指数に連動したETFのほか、東証株価指数(TOPIX)やJPX日経インデックス400、香港のハンセン指数を基にしたETFなどが東京証券取引所に上場しています。
これらの指数はあくまで1日の騰落率が対象の指数の2倍(あるいはマイナス2倍など)になるだけで、1カ月などの長い期間では必ずしも騰落率は2倍にはなりません。上昇と下落を繰り返すと、長期的にこれらの指数値は下落する傾向があるため、連動するETFを長期保有する場合には注意が必要です。
(もっと知りたい)
日経平均レバレッジ&インバース・インデックス説明資料
日経平均レバレッジ・インデックス算出要領(インバース、ダブルインバースを含む)
(2016年9月13日更新)