「株価換算係数」は、指数の算出に用いる採用株価の水準を調整する数です。各銘柄の株価に株価換算係数を乗じて採用株価とし、それらを合計したものを除数で割って日経平均株価を算出します。2021年10月から算出に用いています。新規採用時には原則として「1」を設定しますが、採用する銘柄の株価水準が著しく高い場合には、日経平均の組み入れ時のウエート(構成比率)が1%以内になるように1以外の値(0.1~0.9)を設定します。
21年9月までは、「みなし額面」による換算により株価の水準調整を行っていました。株式の額面制度は01年10月施行の商法改正で廃止となりましたが、廃止後も引き続き多くの銘柄は50円、500円、5万円などの旧額面水準をもとに株価形成されてきました。例えば、単元株制度を採用せず1株単位で取引されていた(旧5万円額面相当の)銘柄と、単元株が100株または1000株の銘柄では株価水準が大きく異なっていたため、そのままの株価で日経平均の計算に用いることは適切ではありませんでした。このため、額面制度の廃止以降、旧来の額面制度を引き継いだ「みなし額面」を各構成銘柄に設定し、各構成銘柄の株価を旧50円額面に換算して、日経平均の算出に用いていました。
(参考情報)日経平均株価 株価換算係数一覧
(2022年4月4日更新)