騰落率とは、期間によって変動する値について、比較したい一定の期間の間で、どのくらい上がったり下がったりしたかを比率で表したものです。株価指数の場合は、比較したい日の終値を使って計算し、%(パーセント)で表すのが一般的です。
ある日の騰落率を計算する場合は、その当日の終値を前日の終値で割って、1を引いたあとに100を乗じます。
騰落率(%)={( 当日の終値 ÷ 前日の終値 )-1 }× 100
騰落率は、目的に応じて期間を変え、月ごとに見たり、年ごとに見たりしますが、分析記事などで出て来る場合には少し注意が必要です。例えば、年間騰落率という場合、それぞれ年末の終値を比較するほかに、その年の年初の値と年末の値を比較する場合もあります。年末(大納会)と年始(大発会)では、1日しか違いませんので、たいした差でない、と思うかもしれませんが、その1日で大きく市場が動くこともあります。
騰落率、という言葉が出て来た時には、いつといつを比較しているのか、その定義を確認しておくと、より正しく記事を理解できるでしょう。
なお、株式投資などで使われる似た用語として「リターン」がありますが、文脈によっては「リターン」の計算の中に配当など他の収益を含めることがあり、その場合は騰落率と必ずしも同じにはなりませんので、こちらも注意が必要です。
(2016年6月1日更新)