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2018年5月の日経平均株価

5月の日経平均株価は反落した。月末の終値は2万2201円82銭で、4月末に比べ266円05銭(1.18%)安だった。好業績銘柄への物色を背景に、一時は3カ月半ぶりに心理的な節目の2万3000円台に乗せたが、その後は売る動きが広がった。

週間ベースでは5月第3週まで8週連続で上昇したが、この間に約1割上がったとあって、利益を確定する売りが目立った。特に月末にかけてはトランプ米政権による自動車関税の引き上げ検討や米朝首脳会談の開催を巡る事態の変化、イタリアの財政不安などが材料になり、下げが目立った。安値は30日につけた2万2018円52銭だった。

東証1部の1日平均の売買代金は2兆5788億円で、4月から5.4%増加した。主要企業による決算発表が一巡し、好業績見通しを示した企業には物色の矛先が向かったが、高い水準では利益確定の売りに押された。日経平均の構成銘柄のうち、配当利回りの高い50銘柄で算出する「日経平均高配当株50指数」は月末終値が3万7910.95で、4月末に比べ1528.40ポイント(3.88%)下げた。一時は5月18日に4万0204.82まで上昇し、2月5日(4万1161.27)以来、約3カ月半ぶりの高い水準まで上がった。

5月には米国の長期金利が約6年10カ月ぶりの水準に高まり、運用収益の改善見込みから金融株の一角が買われる場面があった。5月の日経平均の高値は21日につけた2万3002円37銭だった。

日経平均の予想変動率を示す日経平均ボラティリティー・インデックス(VI)は22日、2017年12月25日(14.18)以来、約5カ月ぶりの低水準となる14.21まで下がった。主要企業の決算発表後は新規の買い材料に乏しかった。月末にかけてはトランプ米政権の外交や通商政策、欧州の財政状況などで投資家のリスク回避姿勢が強まり、日経平均VIが急伸する場面があった。

日経ジャスダック平均株価は3938円24銭で、4月末に比べ7円33銭(0.19%)安だった。4カ月連続で下落した。一方、ジャスダックの1日平均の売買代金は689億円で、4月に比べて6.25%増だった。

(注)5月から「東証1部の1日平均の売買代金」は立会市場のみの数値を掲載しています

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(2018年6月4日更新)